インプラントの構造とメインテナンス

こんにちは!岡山市南区妹尾の林歯科医院です!
今回はインプラントの構造とメインテナンスについてお伝えいたします!
インプラントと骨の結合
インプラント体と骨が結合する事をオッセオインテグレーションといいます。骨細胞がインプラント表面にくっつく結合です。1950年代にブローネマルク先生(整形外科医の先生)によって発見されました。
固定様式:スクリュー固定とセメント固定 利点と欠点
スクリュー固定
利点
①セメントを用いないので、セメントの残留によるインプラント周囲炎のリスクを下げられる。
②上部構造(歯の部分)が容易に外せるため、メインテナンスで周囲組織の状態の確認や洗浄が容易。
③患者様の状況に合わせて他の構造に改編したりできる(例:IODというインプラントを支えとした入れ歯構造にできる)。もちろん、IODに移行せずずっとインプラントのままが理想かもしれませんが、30年持つかどうかは誰にもわかりません。その時の患者様の状態に合わせ、入れ歯に組み込んだり、形態を変えたりできることが患者様のQOLを保ちます。
欠点
①インプラントに過度の力が加わった際にスクリューが緩み、そのまま放置すると細菌感染やスクリューの破折のリスクがある。
②スクリューのホール(アクセスホール:ネジ穴)の色が完全には一致しない(高性能樹脂で仮蓋をする)
セメント固定
利点
①ネジ穴が存在しないので、審美的に良い。
欠点
①完全に固定されているため、時に上部構造を壊さないと取り外せない。
(当院では仮止めをしますので基本的には外せます)
②インプラント周囲炎のリスクが上がる(セメントが残ること)
セメント固定は欠点のデメリットが非常に大きいと考えられるので以上のことを踏まえ、岡山市南区妹尾の林歯科医院では基本的にはスクリュー固定を推奨しております。(スクリュー固定式が95%)
スクリュー固定の利点をもう一度確認しますと、インプラント周囲炎を避け、外せて、形態も容易に変えられるためです。
インプラントメンテナンスの診査項目
- PDD、BOPと排膿の有無(炎症状態)
- プラークコントロールの状態(歯磨き状態)
- X線検査(周りの骨の状態)
- インプラントの動揺の有無
- スクリューのゆるみの確認
インプラント周囲炎
インプラント周囲炎こそ、避けなければならないリスクです。炎症が歯槽骨にまで広がり、インプラントの動揺や脱落を生じます。症状としては、歯肉の腫れや出血、ポケットの形成、排膿、歯肉退縮、動揺などがあり、注意してメンテナンスを行っていきます。
岡山市南区妹尾林歯科医院では、インプラントは口の中に入れたら終わりではなく、メインテナンスを重要視しております。皆様のQOLを保つため、何も症状がなくともメインテナンスにご来院ください。